高校野球 小松大谷が明豊に勝ち甲子園初勝利 2回戦へ

08-08 admin

小松大谷は3対4と1点リードされた7回、3番・田西称選手の2点タイムリースリーベースで逆転し、続く4番の東野達選手もタイムリーヒットを打ってこの回3点をあげました。

さらに8回も田西選手と東野選手に連続タイムリーが出て2点を追加し、8対4で勝って甲子園初勝利をあげました。

小松大谷はチーム全体で16本のヒットを打ち、3番の田西選手と4番の東野選手がともに3打点ずつをあげるなど主軸が勝負どころで活躍しました。

明豊は同点の6回に2番の高木真心選手のタイムリーヒットで1点を勝ち越しましたが、力投を続けてきたエースの野田皇志投手が終盤につかまりました。

小松大谷 田西選手「打った瞬間 抜けたなと思った」

7回に逆転の2点タイムリースリーベースを打った小松大谷高校の田西称選手は「打った瞬間、抜けたなと思いました。自分はバントはしないと決めていて、しっかりヒットを打って次につなぐ、そういう役割だと思っているので、監督も自分を信じてくれて自信を持って打席に立つことができました」と話していました。

また、1月の能登半島地震で被災し、交流試合をしていた同じ石川の能登高校から試合前にメッセージが送られてきたということで「『頑張ってくれ、石川を元気にさせてくれ』と言われたので、そのことばに応えられる結果を残せたと思います」と話したうえで「夏の甲子園でまずは1勝できてよかったです。次の試合も、大阪桐蔭高校という強豪との対戦ですが、自分たちの野球の形を変えることなく戦いたいです」と話していました。

小松大谷 キャプテン東野選手「甲子園初勝利 うれしい」

小松大谷高校のキャプテン、東野達選手は「甲子園初勝利をあげることができてうれしいです。次に戦う大阪桐蔭高校は1つも2つも上の、力のあるチームですが、消極的にならずにチャレンジャーとして向かうつもりで戦っていきたいと思います」と次の目標を語っていました。

小松大谷 西野監督「地元からのことばに応えられた」

小松大谷高校の西野貴裕監督は、甲子園初勝利をあげたことについて「みんなで校歌を歌おうと選手と約束していたので初勝利はうれしい。1月に地震があって、自由に野球ができることは当たり前ではないと感じてきた。『思い切って戦ってきて』という地元からのことばに応えられたと思う」と話していました。

また、1点を追う7回ノーアウト一塁二塁のチャンスで3番・田西称選手を迎えた場面については「それまでの打席では低めの変化球にやられていたので、どうしようか迷ったが田西の表情を見て、打たせようと決めた。腕の振りのいい明豊の野田投手のストレートや変化球に対応できるように、高めの球に絞る対策をしてきたが、その高めをしっかりたたいてくれた」と、逆転の2点タイムリースリーベースを打った田西選手をたたえていました。

次の大阪桐蔭高校との対戦については「戦い方は変えることはせず、自分たちのやるべき野球ができるように、集中して臨みたい」と話していました。

明豊 高木選手「自信を持って打席に入れた」

6回に一時、勝ち越しとなるタイムリーヒットを打った明豊高校の高木真心選手は「チャンスが回ってきたら自分のものだと思っていたので、自信を持って打席に入ることができました。甘い球をねらっていた中でチェンジアップがきて、その1球をしとめることができてよかったです」と話していました。

終盤の試合展開については「7回以降に得点を奪われて逆転されましたが、それでも巻き返しをねらえると思って打席に立ち続けました。しかし、それができなくて悔しかったです」と話していました。

明豊 野田投手「技術不足を感じた 支えてもらい感謝」

先発し8回途中まで投げた明豊高校の野田皇志投手は「1回に3点を取られてしまいましたが、みんながすぐに取り返してくれました。そんな中、精神的な焦りはありませんでしたが、7回に相手の打線につかまってしまい、そこは自分の中でも技術不足を感じました」と話していました。

自身のピッチングについては「低めの変化球でないと抑えられないと思っていましたが、それが浮いてしまったときに打たれたので、そこがダメだったと思っています」と振り返っていました。

そしてチームに対して「最後までみんなで力を合わせて頑張ってこれました。支えてもらって感謝しています」と話していました。

明豊 川崎監督「終盤の相手の粘りがまさった」

明豊高校の川崎絢平監督は「1回に先制されたが、すぐに追いつけたので2回からは0対0の気持ちで試合に臨む意識があった。ただ、先に主導権を握られたという点では後手後手の展開になった印象もある」と試合を振り返りました。

そして「こちらがリードした場面もあり、どちらが勝つか分からない状況だった。ただ、終盤の相手の粘りがまさったのだと思っている」と話していました。

また、先発し135球を投げた野田皇志投手については「途中の投手交代も考えたが野田を信頼していたし、ボール自体も悪くなかった。ただ、追い込まれてから食らいついてくる相手の打線に苦労した」と話していました。

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