万博パビリオン「住友館」を公開 別子銅山の山々イメージした外観 森巡る体験や植林も

09-17 admin

建設工事が進む大阪・関西万博の「住友館」=17日午前、大阪市此花区(井上浩平撮影)
万博に住友グループが出展する「住友館」の外観イメージ(住友EXPO2025推進委員会提供)

2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展する住友グループは17日、万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で建設が進む「住友館」を報道陣に公開した。グループ発展の礎となった別子銅山(愛媛県新居浜市)の山々をイメージした建物で、来場者に森の中を巡る体験をしてもらう。

住友館は今年12月下旬に建物が完成予定。屋根と外壁には、植林した別子銅山の「住友の森」から切り出したヒノキの合板を活用する。

建物の入り口周辺の外壁には、大阪万博が開かれた1970(昭和45)年に植樹したスギを積み重ねるように使い、樹木の年輪や大地の地層のイメージを表現する。

館内では、来場者がランタンを手に、森の中を巡る体験「UNKNOWN FOREST(アンノウンフォレスト) 誰も知らない、いのちの物語」を実施する。環境や命についての理解を深め、ルートの最後に幅20メートル、高さ7・5メートルの立体映像装置での演出を行う。

小学生らが施設の外でヒノキの苗をポットに植える「植林体験」も目玉の一つ。万博会期中に1万本以上の苗を植え、閉幕後は住友の森に移す。

17日の発表記者会見で住友EXPO2025推進委員会の中村邦晴委員長(住友商事特別顧問)は、パビリオンでの体験に関し、「自然や環境問題について考える子供が増えれば」と期待を示した。(井上浩平)

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