BTC（ビットコイン）は買い場を意識する時間帯か
06-04 加藤 宏幸
5月の相場は4月の下落を埋め合わせるような動きとなりました。米国の経済指標は全体的に低調となり利下げ期待が前進したため、米株式市場は上昇。暗号資産市場も連れ高となった模様です。ビットコイン現物ETFも5月は買い越しとなり、米国マネーが市場を牽引してくれました。
BTC（ビットコイン）は1040－1090万円レンジで推移か？
BTC／JPY日足チャート分析です。SMA30（黄）とSMA90（青）が価格を切り上げてきており、現在は1020－1030万円での推移となりました。
現状1030万円付近で推移していることから、この価格が現状のテクニカルサポートとして見ておくと良いでしょう。引き続き上昇を続けているため、今週末には1040万円付近まで上昇するかもしれません。
よって、今週のサポートは1035－1040万円を下値と考えたトレードを意識するとよいのではないでしょうか。さらにSMA90もすぐ下に推移しているため、1030万円台は強固なサポート帯で推移しそうです。
今週はより強固な値固めフェーズかもしれません。少しバンド幅を持たせて1040－1090万円レンジで推移すると予想します。
続いて、4時間足に時間軸を落とします。三角保合いが続いており、先端に到達するまでレンジ相場の可能性も考えられます。今日明日にでもどちらかにブレイクしていきそうな形状にも見えます。上昇する場合は、SMA30とSMA90がサポートになると考えます。下落する場合は、前述した日足のサポートまで下落しやすいでしょう。
SMA200（橙）は1020万円付近で推移していますが、4時間足のため、週後半には1030－1040万円まで上昇していくのではないでしょうか。
よって、4時間足レベルでも1030－1040万円にテクニカル要素あり、ということになります。繰り返しになりますが、やはり1030万円台は強力なサポートラインになりそうです。
ETF（イーサリアム）は現物ETFの進捗待ち
続いてETH／JPY日足分析に切り替えます。完全に方向感をなくしており、59万円前後がこの1週間、見慣れた価格帯になってきました。 高値を超えきれないので、米国のイーサリアム現物ETFの進捗に時間がかかっているのかもしれません。
このタイミングから、痺れを切らして売却行動に出る投資家も少ないと思われるので、引き続き底堅く価格が推移すると同時に、現物ETFの進捗待ちといったところでしょうか。
日足レベルでは黄緑色のサポートラインを意識しておく程度と考えます。週末から週明けにかけてはSMA30がこのサポートラインにまで到達してきそうです。深い押し目を待つならこのライン、または先週の安値から意識してエントリーしていく場合は、58万円前後が良いのではないでしょうか。なお、MACDは上昇しているものの、まだ加熱感はないようです。
先週に引き続き、買い目線は継続。ETHの値動きは少々乏しそうですのでBTCの買い場を狙っていく戦略が良いのではないでしょうか。