名古屋、鈴波の粕漬け

06-11 大橋 ひろこ

日本橋界隈で魚の粕漬けといったら魚久。日本橋本店で購入せずとも全国の百貨店で購入できるとあってご存知の方も多いでしょう。本店ではランチタイムに粕漬け定食を食すこともできます。私の中では魚の粕漬けといえば魚久が基本の味となっていたのですが、近年、西の横綱があらわれました。名古屋の鈴波の「魚介みりん粕漬」です。仕事先の方から名古屋出張の際に手土産として頂戴し、すっかりファンになってしまいました。粕漬けなんてどこも同じじゃない?と思うなかれ。全然風味が違うのです。

改めて調べてみると、魚久の粕漬けは酒粕につける前に「塩振り」という下味工程があることを知りました。確かに魚久の粕漬けはやや塩辛いのが特徴ですね。一方、鈴波の粕漬けは酒粕にみりんが配合された「みりん粕漬」だそうで、甘みが強く口当たりがまろやかです。おそらく同じ魚を食べ比べたらその違いがはっきり感じられるかと思います。

鈴波の粕漬けは東京の百貨店でも購入できるようですが、日頃の食材調達はオーケーストアかライフがメインで、デパ地下で食材を仕入れることは少ない我が家。やはり鈴波の粕漬けは名古屋に出向く機会に逃さず買って帰ろうと思います。こんなことが出張の楽しみにもなりますね。鈴波さん、魚だけでなく豚肉の味噌粕漬もあるようです。豚肉の味噌粕漬は好物で、スーパーで安い豚肉を仕入れてきては自分で豚肉の味噌粕漬を作って食べるほどですが、自分の豚肉の味噌粕漬との違いを食べ比べしたいですね。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。

最新の

©著作権 2009-2023ジャパンタイムズ      お問い合わせください   SiteMap