運動と遺伝の研究停止の国立スポーツ科学センター、情報発信へ 根拠不十分な現状伝える

09-20 admin

報道機関向けに説明する国立スポーツ科学センターの久木留毅所長=19日午後、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

日本スポーツ振興センター(JSC)国立スポーツ科学センターは19日、アスリートの遺伝子解析研究を停止したことを巡り報道機関向けの説明会を開いた。今後、スポーツと遺伝子の関係には不明な点が多く科学的根拠はまだ十分でないといった現状を発信する取り組みに注力する方針を明らかにした。

久木留毅所長は、遺伝子と運動能力の関係を調べるとうたう民間企業の検査を念頭に「検査の信頼性には疑問符が付く。混乱を避けるため、スポーツと遺伝子について、分かりやすく伝えていきたい」と話した。

同センターでは、トップアスリートらの遺伝子と、競技の成績やけがのリスクとの関連を調べる研究を2017年度から始めたが、アスリートの選別や差別につながることを懸念する声が内外から出たため、22年度に分析を停止したことが判明している。

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