IR工事で万博への影響低減策、大阪知事発表 「工事中断せずに万博成功を」

09-11 admin

大阪湾の人工島・夢洲のIR予定地(手前。奥は大阪・関西万博会場)=3日午前、大阪市此花区(本社ヘリから、恵守乾撮影)

大阪府の吉村洋文知事は10日、首相官邸で開かれた2025年大阪・関西万博に関する会合で、万博開催中に会場の隣で予定されているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の建設工事で生じる、騒音や交通などの影響低減策を正式に発表した。工事を中断せず「万博の成功を収めたい」と述べた。

低減策は、多くの来場者が見込まれる休日などの期間に工事を休む日を増やす。大型重機を大量に使う杭(くい)打ち工事を約2カ月延期し、ピークを万博閉幕後にずらすほか、IR関連の工事車両の総数を約14%減らす。

政府や大阪府、日本国際博覧会協会(万博協会)、IR事業者で協調する連絡調整会議を今後開くことも決めた。

また、大阪府市とIR事業者は同日、IRの建設計画について違約金なしで撤退できる「解除権」が6日付で失効したと発表。計画通り、令和12年秋ごろの開業に向けて官民で協力していくことを確認した。

IRの工事を巡っては、博覧会国際事務局(BIE)や万博協会が万博期間中の工事中断を要請。政府や大阪府がIR事業者などとの調整に乗り出していた。

首相官邸での会合に出席した万博協会の十倉雅和会長(経団連会長)は「関係者の努力で悪影響が生じないよう対応の方向性が示された」と評価。岸田文雄首相は「関係者は緊密な連携の下に対応していただきたい」と呼びかけた。

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